皆さん、今年をいろいろ振り返る時期かと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。今、私の前のTVでは、日本横断の鉄人登山レースのレポート?ドキュメントというべき?が流れています。
さて、28日から30日(昨日)まで、私は北信濃(戸隠と妙高。ちなみに、妙高高原は新潟県だけど、北信濃の一部だと私は思っています。)にスキーに行っていました。
思いっきり第一声で「Do you speak English ?」と見知らぬ人から話しかけられる場面は、さすがにあちこち彷徨ってきた私でも、これまでの人生で、あまり記憶にないところですが、昨日の夕方、これまでに、もしかしたら100回近く訪れたのではないかという馴染みの場所で、唐突にその瞬間はやってきました。
セブン・イレブン妙高高原店。店舗改装前から、年に数回~十数回、十数年に渡って訪れ続けているコンビニエンスストア。その、行き慣れた場所で入店後、とりあえず、セブン銀行のATMに向かったのだが、前の順番の人がATMから離れそうになったので前に進もうとした時、金色の髪を持つその人は、振り返るやいなや、私にその質問を投げかけてきた。
圧倒されて「... yes ...」と反射的に呟くと、彼は間髪入れず、「使い方を知っているか。解らないんだ。」(英語でなんと言われたかは覚えていない。)と、まくし立ててきた。
自分の言ったことはある程度覚えているが、多分、「Just insert your card, then, it works.」とか何とか応えたと思う。
すると彼は、「うまくいかない。見てくれ。」と。カードを見せてもらうと、八十二銀行のカード。問題ないので、「もう一度、入れてみて。」(この辺から、自分の言ったことも英語では覚えていない・・・。)
ちゃんと、八十二銀行の画面が表示されるので、「ほら。」といって、遠慮して一歩下がると、「ちょっと、見てて。」といって引き留められる。
画面が、利用手数料を示している。
「Charge ?」「Right.」だったかな? そんなやり取りの後、彼が、PINを入力しはじめる。
見ないように視線を外そうとして、このあたりで、妙にドキドキしてくる。コンビニのATMで、日本語を話さない外国人に操作を指示している(ように見える)日本人。犯罪のかおり。
誰も見ていないのに、何も悪いことしていないのに、周囲の目が気になる。
「I'll try.」とか何とか。出金(Withdraw。ここは英語も表示されている。)を選び、金額30,000円を入力し、確認(Confirm。これは、キーに英語で書いてあったように思う。)キーを押下。何も問題ないはず。すると、突然ここで、画面に・・・。
正確ではないかも知れないが、「『円』(キー)を押してください。」といった趣旨の表示。
この画面は、日本語だけでしか表示されていない。
「What's this ?」
なるほど、ちょっと改善の余地があるかもしれないなと、思いつつ、「Push this, it's "yen" sign.」と。「OK.」と、解った感じの彼。なぜかそのまま実行しないで、最初からやり直し、今度はなぜか、50,000円を入力した後、先ほどと同じ画面を見て、「This ?」と。頷く私を見て、今度はちゃんと『円』を押した後、Confirm。無事50,000円を出金した後、私に礼を言って立ち去ろうとする。
そこで、ATMが、『忘れ物はありませんか』、か、『ありがとうございました』、と喋ったんだったか、または、確認のための警告音か何かが鳴ったのだったか・・・。彼が、振り返る。ATMにまさに自分のカードを入れて操作を始めようとしていた私に、再び、犯罪者の雰囲気・・・。
「Is everything OK?」
「OK. Thank you very much.」と言ったのだったか、「Fine.」と言ったのだったか・・・。
何も忘れ物がないことを確認し、改めて、私に礼を言うと彼は去っていった。
とさ。
(おわり)
よい年になりますように